注意
2023年4月に前サービスのアリペイ「Tourpass」が利用中止となり、新サービスの「Tourcard」がリリースされました。この記事では「Tourcard」についてご案内しています。
中国では現在、キャッシュレス化が進み、スマホを使ったモバイル決済が普及しています。
そのため、現金やクレジットカードでの支払いができないお店も多く、海外からの旅行者には不便な環境です。
そこでおすすめのアプリが「アリペイ」(英語:Alipay/中国語:支付宝)
アリペイは中国の決済アプリの一つで、アプリ内にある「Tour card」という機能を使えば、日本のクレジットカードから人民元をチャージをすることができるようになります。
この記事では中国在住20年以上、現地旅行会社経営の筆者が、アリペイのインストールと登録方法・「Tour card」の使い方を詳しく解説します。
中国に旅行・出張を検討されている方に必須の知識となりますので、是非最後まで読んでください。
アリペイ「Tourcard」とは?簡単なまとめ
アリペイは「Paypay」のようなアプリで、スマホ決済が主流の中国では必須。
ただし人民元のチャージは中国の銀行口座が必要。
アリペイ内の「Tourcard」機能で、日本のクレカから人民元のチャージが可能に。チャージ手数料は5%。
チャージの上限は10,000元。使えなかった分は払い戻しも可能。
申請から承認まで最大3営業日を要するので、余裕をもって登録が必要。
目次(見たい段落をクリック)
アリペイ(Alipay/支付宝)とは?
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アリペイ(英語:Alipay/中国語:支付宝)は、中国IT最大手のアリババが提供するスマホ決済アプリです。
日本の「PayPay」や「LINE Pay」と同じ要領で、ショップやレストランでQRコードを読み込むことで決済することができます。
中国では2018年モバイル決済金額が約4,709兆円にものぼり、2013年からの5年間で約27倍に規模が拡大しています。
そのうち、アリペイが占める決済額シェアは54%に達しており、中国消費者に最も使われているモバイル決済サービスとなっています。
引用:アリババジャパン
中国版LINEとして有名な「微信」(ウィーチャット)もQRコード決済が可能ですが、旅行者が利用すべきなのはアリペイです。
なぜなら、通常、アプリ内で人民元をチャージするためには中国の銀行口座と中国の携帯番号が必要なのですが、アリペイの「Tourcard」を使うことで日本のクレジットカードから人民元をチャージすることが可能になるんです。
利用するにはクレジットカードが必要ですが、買い物やレストランなどで大活躍の中国旅行に欠かせないアプリです。
中国旅行には会員費無料・海外旅行保険自動付帯(2023年10月1日(日)以降は利用付帯)のクレカ「エポスカード」がおすすめ!
アリペイ(Alipay/支付宝)のインストールと登録方法
日本のクレジットカードから人民元をチャージできる便利な「Tour card」ですが、利用するにはまずはアリペイのインストールと登録が必要です。
ここから詳しく解説します。
①アリペイに登録する
step
1アリペイ(Alipay/支付宝)アプリをインストール
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「Alipay」と検索するとでてきます。
step
2「Sign up」を選び、携帯電話番号を入力
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日本の携帯電話を登録する際は、国コード(81)を選択し、携帯番号先頭の「0」は入力しません。例えば、携帯電話番号が090-から始まる場合、81-90-となります。
step
3プライバシーポリシーに同意
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step
4登録した携帯のSMSに送られてきた認証コードを入力
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step
5国際バージョンを選択
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Try the International Version tailored fo you?(国際バージョンのAlipayを利用しますか?)と表示されたら「Yes」をタップ
これで初期設定は完了です。
「Tour card」の登録方法
ここからはアリペイ内のサービス「Toue card」の登録方法をご案内します。
step
1検索バーから「Tour card」を検索
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検索結果に「Tourcard」が出るのでクリック。
step
2「Enter」をクリック
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step
3言語を日本語に変更
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言語を日本語に変更したら、「今すぐ使用」を押して個人情報の入力へ。
step
4国籍の選択と携帯番号の認証
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携帯番号を登録すると、検証コードが届きます。
検証コードを入力して次のページへ。
注意
携帯番号は頭の”0”を外してと書いてありますが、検証コードが届かないことも。その場合は、頭の”0”をいれて再度入力してください。
step
5パスポートの写真をアップ
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step
6顔写真をアップロード
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step
7個人情報を登録
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納税情報は、マイナンバーカードを登録しましょう。
すべて入力をしたら「カード開設申し込み」⇒「オッケー」をクリック。
step
8承認待ち
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これで申請は完了です。
審査には3営業日かかります。
「Tour card」の入金方法
step
13営業日以内に承認の連絡がきます
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承認完了の通知は特に来なかったので、アリペイのアプリを開いて確認が必要かもしれません。
筆者は土曜日に申請。月曜日には承認が下りたので、1営業日もかかっていません。
step
2チャージ金額を入力
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100元単位。累計最高チャージ10,000元になります。
step
3カード情報を入力
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カード番号・有効期限・CVV(カード裏面の認証番号)を入力。
step
4サービスの詳細を確認
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チャージ毎に5%かかるなどサービスの詳細案内があります。
内容の問題なければ、「確認&支払い」ボタンを。
step
5安全確認のためWebプラウザへコピー
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step
6Webプラウザを開き認証完了
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step
7パスワードを作成
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支払い時に利用するパスワードを登録しましょう。
数字6桁です。
step
8チャージ額が反映されます
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「Tour card」の支払方法
step
1画面下の支払いをタップ
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step
2QRコードをお店に提示
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お店側がスキャンして決済完了です。
注意
記事作成日(22年5月22日には、スキャン決済の利用が不可でした。まもなくサービスが開始するようなので待ちましょう。
「Tour card」の払い戻し
step
1返金をタップ
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step
2返金額を入力。払い戻し口座の確認
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step
3注意事項を確認
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チャージの手数料は返金不可、払い戻し完了まで10~15営業日かかるなど確認しましょう。
step
4承認完了
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おかしな日本語ですが、返金の申請が終わったという意味のようです。
「Tour card」の手数料
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アリペイのTour cardで人民元をチャージすると、チャージ金額の5%が手数料として徴収されます。
さらに、クレジットカード会社の海外事務手数料が追加でかかります。
おすすめクレジットカードの「エポスカード」は手数料1.63%なので、
手数料合計: 5%(アリペイ)+1.63%(エポスカード)=6.63%
合計でチャージ金額の約7%が手数料としてかかるのは高額に感じますが、中国はクレジットカード決済ができないお店が多いので必要経費として考える必要があります。
また簡単に返金もできる点は現金を両替するよりもメリットが大きいです。
ポイント
筆者は記事作成にあたり、2023年5月22日に100元チャージ。日本のクレジットカードで2,106円引き落とされました。
同日に、100元を返金処理したところ、5月28日に1,929円払い戻しがされました。
中国旅行におすすめのクレジットカードは以下の記事から。
アリペイ(Alipay/支付宝)「Tour card]のまとめ
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いかがでしたか?この記事のまとめは以下です。
まとめ
中国旅行にQRコード決済機能は必要。アリババの決済アプリ「アリペイ」を利用しよう。
アリペイの「Tourcard」は日本のクレカからチャージ可能。日本の携帯番号で登録。
チャージの上限は10,000元。使いきれなかった人民元は払い戻しも可能。
中国旅行には会員費無料・海外旅行保険自動付帯(2023年10月1日(日)以降は利用付帯)のクレカ「エポスカード」がおすすめ
QRコード決済にはネット環境が必要。Wi-Fiを事前にレンタルしましょう。
Wi-Fiルーターは受け取りと返却が面倒!という方は、eSIMがおすすめ。
こちらの記事でおすすめの「Glocal eSIM」を紹介しています。
この記事は以上です。ありがとうございました。