いよいよコロナが沈静化して、渡航前のPCR検査も不要になった中国。
出張や旅行で訪れたいという方も増えていますが、「何から手を付けて分からない!」という方のために、渡航前の準備を時系列にまとめました。
この記事は、中国在住20年以上、中国で旅行会社経営の筆者が、中国渡航準備マニュアルとしてビザの取得から出発日当日までを解説します。
初めての中国旅行という方や、久しぶりに中国出張という方も、この記事を見れば、渡航前の不安が解消されます。
目次(見たい段落をクリック)
中国渡航までの流れ
中国渡航までの流れをまずは簡単に紹介します。
それぞれ詳しくご案内します。
1. 渡航2か月前「ビザを取得」
2,024年1月現在、中国入国には観光・ビジネスともに事前にビザの取得が必要です。
予約が困難であった指紋採取は特例により現在不要となっています。
2023 年 8 月 11 日より 2023 年 12 月 31 日にかけて、中国駐日本国大使館•総領事館は下記 の中国査証申請者に対して、生体認証データ(10 本全ての指紋)の採取を免除いたします。
1、査証種類:M(商業•貿易)、L(観光)、Q2(親族訪問)、G(トランジット)、C(乗務員)
2、有効回数:1 次、2 次
ただし、大使館・総領事館の判断により、生体認証データ(10 本全ての指紋)の採取が必要 とされる場合は、追加採取にご協力願います。
(中華人民共和国駐日本国大使館より引用)
申請から発行までは約1週間程度です。
ただ、中国ビザセンター中国签证申请服务中心 (visaforchina.cn)からオンライン申請書の記載が必要ですが、記入事項は多くかなり大変。
また追加の資料が必要になったり、パスポートの郵送に時間がかかったりするので、2か月前くらいから準備をするのがベストです。
あわせて読みたい
2. 渡航2~1か月前「航空券の手配」
日本から中国の航空券を購入しましょう。
観光ビザは、ビザ取得に際して事前に航空券の発券(購入)が必要となっています。(2023年8月末現在)
ただし航空券は発券(購入)をした後は、キャンセル料金が発生したり、チケットによってはキャンセル不可のものもあります。
購入時にチケットの条件をよく理解した上で購入しましょう。
フライトの時刻表は、おすすめの航空券予約サイト「トリップドットコム」(Trip.com)。
3.渡航2~1か月前「ホテルを予約」
中国で滞在先のホテルを予約しましょう。
観光ビザは、ビザ取得に際して事前にホテルの予約が必要となっています。(2023年8月末現在)
航空券よりも取り消しや変更の条件が緩く、予約後も無料キャンセルできるホテルも多く存在するので、条件のよいホテルを選ぶのがコツです。
最近の中国は、外国人の宿泊を許可していないホテルが多くあります。
予約はできているのに当日チェックインの時に拒否されるというトラブルも。外国人が宿泊可能かどうかは、ホテルや代理店に必ず事前に確認しましょう。
中国のホテル予約は、中国最大手の予約サイトが海外展開している「トリップドットコム」(Trip.com)がおすすめ。
他のサイトでは取ることができない中国の地方のホテルも多数そろえています。
4.渡航2~1か月前「オプショナルツアーを申し込む」
中国旅行や出張の目的に応じて、ツアーやオプショナルツアーを申し込みましょう。
アフターコロナ後の中国は、事前に入場券の購入が必要な観光地が激増しました。
個人はアプリなどで予約や購入が必要ですが、中国語と英語の対応だったり、決済に中国人用のモバイル決済が必要だったりと、外国人にはハードルが高いです。
折角、観光地に行っても入場できない…というトラブルを避けるためにオプショナルツアーを申し込みましょう。
(2023年8月末現在、中国向けのパッケージツアーを主催している旅行会社はほとんどありません)
中国旅行のオプショナルツアーのラインナップが最多の「ベルトラ」がおすすめです。
5.渡航1か月前「中国渡航の持ち物の準備」
中国旅行や出張に備えて必要な持ち物をそろえましょう。
必要なグッズは以下のページにまとめています。
記事でも紹介していますが、特に重要なのはレンタルWi-Fi。
ネット制限の厳しい中国で安心して使うなら「チャイナデータ」。中国渡航に特化したWifiレンタルサービスです。
Wi-Fiルーターは受け取りと返却が面倒!という方は、eSIMがおすすめ。
こちらの記事でおすすめの「Glocal eSIM」を紹介しています。
6. 渡航1か月前「海外旅行保険の加入」
中国渡航に備えて海外旅行保険に加入しましょう。
近年、上海や北京など都市部では交通マナーがよくなりましたが、まだまだ日本には及びません。
万が一交通事故にあったときは、言葉の問題だけでなく、現地の病院の衛生環境も心配。
もしもの時に、日本語でしっかりサポートされている海外旅行保険は必須です。
エポスカードなら、会員費無料で海外旅行保険付もついておりおすすめです。
7. 渡航1か月前「決済の準備」
中国はモバイル決済が進み、現金決済できないお店が増えています。
中国の現地で決済方法に困らないように、モバイル決済の準備が必要です。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
8.中国渡航前日「中国税関出入国健康申告の入力」
(2023年11月1日から廃止)
中国入国前に中国税関出入国健康申告を事前に行い、健康電子入力完了画面(二次元バーコード)の提示がフライト搭乗前と中国到着後に求められます。
※2023年11月1日から、中国出入国時の「健康申告」は不要になりました。
なお、発熱、咳、呼吸困難などの伝染病症状がある場合、伝染病に罹患しているとの診断がある場合は税関に申告する必要があります。
9.渡航日当日「空港へ余裕をもって」
いよいよ旅行出発当日。
通常、飛行機の出発時間の2時間前に空港へ着けば間に合いますが、ピーク時や航空会社の推奨時間がある場合はそちらを確認しましょう。
いってらっしゃい!
中国渡航準備マニュアルのまとめ
いかがでしたか?
渡航準備を時系列にまとめると以下のとおりです。
この記事をみながら、中国への渡航準備を進めてもらえれば、計画的に旅行や出張プランを組むことができます。
是非、思い出に残る中国旅行、快適な中国出張にしてください。