いまや海外旅行での航空券やホテルの予約はすっかりネットが主流となりました。
「楽天トラベル」「エクスペディア」などオンラインの予約サイトは数多くあるので、どのサイトを使えばよいか迷うところ。
ただ、こと中国旅行に関しては、「トリップドットコム(trip.com)」が圧倒的におすすめ。
この記事では中国在住20年以上、旅行会社経営の筆者が、中国旅行におすすめの予約サイト「トリップドットコム」のメリットとデメリットをご案内します。
この記事はこんな方におすすめ
・中国旅行におすすめのサイトを知りたい方
・中国行きの航空券やホテルを格安に手配をしたい方
・中国のマニアックな観光都市にも行きたい方
では早速見ていきましょう。
目次(見たい段落をクリック)
トリップドットコムとは？
＜トリップドットコムより＞
トリップドットコムは、中国最大手のオンライン予約サイト「シートリップ」のグローバルグループ。
シートリップは中国語では「携程旅行网」といい、1999年に設立された中国のOTA(OnlineTravelAgent)のパイオニアです。
中国OTA市場はとにかく巨大で、コロナ前の2019年では4.13億人が利用するほど。
その中でもシートリップは業界トップの7471.51万人が利用しました。(参考サイト(中国語))
シートリップは海外展開も早く、2003年にアメリカのNASDAQに上場、2019年にグローバルブランドの「トリップドットコム(Trip.com)」を立ち上げました。
現在、東京・大阪・名古屋・福岡・北海道・沖縄に日本支店があり、ニューヨーク、香港、ソウルなど、世界中の都市にオフィスを構えています。
つまりトリップドットコムは、
・中国最大手ならではの航空券とホテルの仕入れ力
・グローバル企業として安心と信用力
この二つを兼ね備えた旅行予約サイトなのです。
トリップドットコムのメリット
ここからは、トリップドットコムを中国旅行でつかうメリットはこちら。
順番に紹介していきます。
1．日中間の航空券が安い
トリップドットコムの最大の売りは航空券が安いこと。
特に日中線の航空券は、比較サイトでつねに上位に表示されます。
比較サイトでのランキング例
2024年3月1日～3月10日 東京⇔上海往復航空券
中国国際航空(1位/13位中)
春秋航空(1位/3位中)
全日空(2位/11位中)
東方航空(3位/10位中)
(トラベルコから引用)
2008年頃に導入された航空券の「ゼロコミッション政策」は、様々な価格競争の中で、トリップドットコムが低価格を実現しています。
その背景には、同社の強力な仕入れ力があります。
彼らは中国最大の予約サイト(シートリップ)をグループ内に有しており、日中間の航空券販売数も中国市場では最大となっています。
このため、航空会社はトリップドットコムに安価な航空券を卸すことで、市場シェアを確保するための戦略を取っています。
また仕入れ力だけでなく、一部航空会社とはネットワーク構築もされ、トリップドットコムのサイト上で事前の座席指定や、オンラインチェックインも実現しています。
2．中国国内線の幅広いラインナップ
中国は広大な土地を有しており、都市間の移動には飛行機が便利です。
しかし、日本では手配が難しいローカル路線や航空会社が存在します。
通常の予約サイトでは予約ができないこと中国の航空会社も、トリップドットコムでは手配可能です。
例えば大連～天津間の航空路線では、ローカル航空会社の「天津航空」も手配可能です。
中国ローカル線の天津航空の航空券も購入可能
このように、日本の旅行会社では手配できない中国のマイナー路線も購入することができるのがトリップドットコムのメリットです。
トリップドットコムを利用することで、中国旅行の選択肢が大幅に広がります。
3．中国のホテルの仕入れが強い・口コミが豊富
もともと、トリップドットコムは中国のホテル予約サービスから始まった会社です。
2000年初め、それまで電話やFAXで予約をしていたのが、シートリップの登場により、ネットで中国の田舎のホテルまで予約ができるようになったことは衝撃的でした。
トリップドットコムは長年にわたり築いてきたホテルネットワークを駆使し、2024年現在、100万件のホテルと提携していると公表しています。
この豊富なホテルネットワークを活かし、中国のホテルをお得に予約することができます。
さらに、日本の予約サイトでは予約できない中国の地方都市のホテルでも、トリップドットコムなら予約が可能です。
4．中国の列車が購入できる
上海→杭州の列車券購入画面
中国の列車は独自の予約システムのため、代理購入をしている旅行会社やオンラインサイトは非常に少ないです。
トリップドットコムなら、中国の列車チケットも手配可能。
中国の列車は通常、14日前から購入可能となりますが、トリップドットコムは自動購入機能があるので発売と同時に購入をしてくれます。
ただし青蔵鉄道など人気の路線は購入を保証するものではないのでその点注意してください。
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5．ポイントが豊富
トリップドットコムは独自のポイント「Trip Coins」を導入しており、航空券やホテルの予約でゲットできます。
100 Trip Coins = $1（約150円）で、航空券やホテル、無料アップグレード券などと交換可能。
さらに利用すればするほど会員ランクもアップするので、ポイントの獲得しやすくなります。
「Trip Coins」をゲットするには初回利用時にかならず会員登録が必要なので注意しましょう。
6．安心のサポート体制
「中国の旅行会社って何となく不安…」という方も多いのは事実。
しかし、トリップドットコムは東京・大阪・名古屋・福岡・北海道・沖縄に日本支店があり、サポート体制はばっちりです。
航空券・ホテルは24時間無休のフリーダイヤルがあるので、年々増えている深夜便でのトラブルがあっても安心。(その他の商品は 9:00～18:00)
便利なチャット機能は中国についてからも利用可能です。ただし中国でネットが使えるように、ポケットWi-Fiのレンタルを忘れずに。
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トリップドットコムのデメリット
トリップドットコムはデメリットもあります。
口コミサイトで、評判が悪い？
たしかに口コミサイトでは悪い評判もあります。
①返金がされなかった…
旅行代金が戻ってきました。2020年5月1日発(11982023791)のベトナム・ダナンのキャンセル分。度々返金の請求をし、こちらのサイトにもレビューを書いおりました。対応は丁寧でしたが、いつも同じ答えで、なかなか戻らず辛い日々でした。
しかし、この度1年4か月も掛かりましたが、戻ってきました。嬉しいです。諦めず待てば帰ってくると思います。
対応ありがとうございました。
体験日: 2021年9月11日
②荷物の追加料金が高かった…
この会社はちゃんと使えますが
知るべき事があります
一つは荷物の追加料金が他の人会社より高い 場合によっては倍ほど
追加料金を他の会社と比べるとわかります
見比べて安い方を使うので私は必然的に他社になる
もう一つはシートの値段も正規店より高いという事です
これも航空会社の正規HPと見比べて下さい 値段が違うのと選べるシートも違います
正規は無料シートを選べるが
この会社は選べない事もあった
他にもありますがこの２点が大きく総費用を見比べて結局高いので使わないという事が多いです
ただ見比べて総費用で安い時も少しだけあるので毎回見比べる必要があります
体験日: 2023年10月04日
➂送迎が来なかった…
空港からの送迎を頼んだが、1時間無料待機の時間が過ぎたとのことで、ロビーに出てきた時には既にいなかった。航空機の到着は予定通りだったが、入国審査が混雑しており、電話がかかってきて出たが、こちらの話を理解しなかったからなのか、ロビーに出てきた時にはいなかった。出てきたのは65分後で、いるものだと思い探した挙句、言われた通り、いる場所の写真を送れというので、それもしたが、返金はできないとのこと。
予定通りに到着しても60分きっちりにいなくなるから、60分で出てこられる確信がない場合、やめておいた方がいい。
体験日: 2024年2月01日
(trustpilot.comから引用)
とても残念な話ですが、ただ、これらの問題はオンライン旅行会社の宿命ともいえ、トリップドットコムに限りません。
まず航空券の払い戻しは、かならず購入前に航空券の条件を確認しましょう。格安航空券は元々、キャンセルが一切できないこともあります。
返金が遅くなることは航空会社と代理店の契約上どうしても発生しますが、トリップドットコムの窓口対応は良いと言われているので、根気よく交渉しましょう。
現地でのランドオペレーターや運転手のミスなどは、代理店ではカバーがしきれないのが現実。
運転手と直接やり取りする場合などは、メッセージを写真に撮るなど必ず証拠になるものを残すようにしましょう。
2018年の空売り事件が社会問題に
中国の大手オンライン旅行代理店（OTA）であるTrip.com（トリップドットコム）を巡って、すでに満室のホテルを「1室のみ在庫がある」などと偽って販売している事案が全国で発生していたことがわかった。 『東洋経済から引用』
2018年に満室のホテルをあと1室と表示して販売していることが発覚。
その後、トリップドットコムは、疑惑の見つかった10社の販売業者に対して販売停止の措置を実施しています。
この事件をきっかけに、「販売業者の管理を厳格化」や「高額な料金設定に対しても価格管理システムの改善」など5つの改善策を行ったと報道されました。
問題化したことで逆に健全化され、翌年の2019年には年間のGMV（流通取引総額）は8650億元で前年比19％増となっています。
新しい会社であるがゆえに、問題もありますが、今後一層のサービス改善がされることを祈っています。
中国旅行におすすめトリップドットコムのまとめ
いかがでしたか？
中国最大手オンライン旅行会社の「シートリップ」をグループにもつトリップドットコムを中国旅行に使うメリットは以下のとおりです。
トリップドットコムのおすすめポイント
トリップドットコムで、リーズナブルで安心できる中国旅行にしましょう。
この記事は以上です。ありがとうございました。
