当記事はアフターコロナに対応した佛山の観光情報となっています。
中国のおすすめ観光地の一つ佛山(仏山)。
中国四大名鎮に数えられた陶磁器の都。広東料理発祥の地といわれる「順徳」からも近く、美食巡りも楽しめます。
この記事では中国在住20年以上、旅行会社経営の筆者が、佛山の観光情報をはじめ、おすすめ観光地やツアーなどをご案内します。
この記事はこんな方におすすめ
佛山はどんなところか、どうやっていくのか?を知りたい方。
佛山のおすすめ観光地や名物料理を知りたい方。
佛山のみんなの口コミを聞いてみたい、おすすめツアーを紹介して欲しい方。
では、早速見ていきましょう。
目次(見たい段落をクリック)
佛山(仏山)とは?どんな場所?佛山の歴史
佛山(ふつざん)は、広東省の省都広州に隣接する歴史都市です。
「佛」は中国語。日本語で「仏」なので「仏山」とも書きます。
この地は、かつて「季華」と呼ばれていましたが、唐代に3体の銅の仏像が発掘され、寺が建てられたことから、佛山と改称されました。(現在、その寺は残っていません)
古くから商工業が盛んでしたが、明代に入り窯業(ようぎょう)が栄え、江西省景徳鎮・湖北省漢口鎮(武漢市)・河南省朱仙鎮とともに中国四大名鎮に数えられます。
佛山市の南には、広東料理の一つとして有名な順徳料理発祥の地の「順徳」があります。
順徳は、「食在広州、厨出鳳城」(食は広州に在り、料理人は鳳城(順徳)より出る」と言われ、 広州や香港で活躍する名コックを多く輩出していてる有名な美食都市。
この順徳料理のお店も佛山市内にはたくさんあり、美食巡りも佛山旅行の楽しみの一つです。
佛山(仏山)のおすすめ観光地・見どころスポット
1.佛山祖廟
佛山祖庙(ふっさんそびょう)は、佛山市の中心部に位置する道教を祀る寺社。
北宋元豊年間に建てられ、佛山市で最古の寺院ということから「祖廟」と呼ばれるようになりました。
大門を入ると、南から北に向かって万福台、錦香池、三門、前殿、正殿、慶真楼などの建物が中軸線に沿って配置されています。
正殿には、銅壁や直径1.31メートルの巨大な銅鏡、大型の銅鼎、など多くの貴重な芸術品が展示されています。
敷地内には、武術の達人として名高い「黄飛鴻」記念館もあり、中国武術ファンにはたまらない貴重な資料があります。
🏛️祖庙 | |
住所 | 佛山市禅城区祖庙路21号 |
電話 | 0757-82286913 |
営業時間 | 08:30-18:00 |
2.嶺南天地
嶺南天地(れいなんてんち)は、祖廟の東側にある繁華街。
いたるところに嶺南建築の特徴を残したレトロな建物があり、おしゃれな石畳の道が若者に人気のエリア。
流行りのカフェからショッピングモール、レストランなどがあり、食事や買い物におすすめです。
🏙嶺南天地 | |
住所 | 佛山市禅城区祖庙大街2号 |
電話 | 0757-82552606 |
営業時間 | 店舗による |
3.梁園
梁園(りょうえん)は、佛山市の北にある庭園。
清朝の嘉慶年間~道光年間に建てられた美しい庭園で、「嶺南四大庭園」の一つとして知らています。
同じ庭園内でもゾーンごとにテーマが分かれており、様々な庭園の様式を楽しむことができます。
🏙梁園 | |
住所 | 佛山市禅城区松風路先鋒古道93号 |
電話 | 0757-82241279 |
営業時間 | 09:00-17:00 |
4.南風古竈(南風古灶)
南風古竈(なんぷうこそう)は、石湾鎮にある陶磁器中心とした観光レジャーエリア。
南風古竈では、陶磁公園、陶磁芸術博物館、古民家通り、孔雀園などが見どころが多数あります。
陶磁公園には世界最大の陶磁人物彫刻「陶女」があり、陶磁芸術博物館では、中国の5000年にわたる陶磁文化を間近で鑑賞することができます。
保存状態の良い焼き物の窯台は明代から現代まで絶えず使用されており、二列に並ぶ古い窯台は下から上へと広がっており、数多くの窯焼き職人の努力と汗が刻まれています。
陶磁器文化を見るだけでなく、古民家通りでお土産や軽食を楽しんだり、孔雀の放し飼いをしている孔雀園など、エンターテイメント性が高く、家族でも楽しめます。
🏙南風古竈 | |
住所 | 佛山市禅城区石湾鎮高庙路6号 |
電話 | 0757-82701118 |
営業時間 | 08:30-17:30 |
5.西樵山
西樵山(せいじょうさん)は、広東省の珠江三角洲の南海区の南西部に位置する山岳リゾート地。
「不上西樵山,不算到岭南」(西樵山に登らずして岭南に来たとは言えない)と言われるほどで、広東省四大名山の一つです。
標高344メートルで、山頂付近にある巨大な南海観音がシンボルとなっています(1998年完成、高さ61.9m)。
見どころは、天湖公園、碧玉洞、翠岩、石燕岩、九龍岩、四方竹園、茶花園、桃花園、桂花園、白雲洞、黄飛鴻武術館など多数。
天湖公園は西樵山の北西部に位置し、元々は古代の火山口で、かつては「広朗坪」と呼ばれていました。北側には巨大なダム上に芸術広場が建設されています。
黄飛鴻武術館は、南西麓に位置する陸舟村にあり、黄飛鴻の故居の近くにあった黄氏宗祠の敷地を利用しています。
🏙西樵山 | |
住所 | 佛山市南海区西樵鎮环山大道山南路 |
電話 | 400-111-9288 |
営業時間 | 07:30-17:30 |
佛山(仏山)への行き方・アクセス
日本(成田)から佛山へ直行便はありません。
日本から直行便の多い広州に隣接しているので、広州から日帰りツアーを利用するのがおすすめです。
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佛山(仏山)での移動
個人旅行の場合、佛山での移動はタクシーか地下鉄がメインとなります。
佛山のタクシー
現在は配車アプリが主流となり、旅行客が流しのタクシーを捕まえるのは難しくなってきました。
中国旅行初心者の方は、日本語ガイドを付けるか、ツアーに参加するのがおすすめです。
佛山の地下鉄・路線図
2023年現在、佛山に広州からも地下鉄で続いており、市内にはいくつかの路線があります。
路線図は以下からダウンロードしましょう。
佛山(仏山)旅行の準備
佛山の天気・気候・ベストシーズン
佛山市では、雨季は暑く、蒸し暑く、本曇り、乾季は快適で、ほぼ晴れです。
暑い季節は、5月中旬日から 10月上旬日まで 4か月続き、1 日平均の最高気温は 30°C を超えます。 1 年の最も暑い月は 7月で、平均最高気温は 33°C、最低気温は 26°C です。
涼しい季節は、12月上旬から 3月上旬まで3か月 続き、1 日当たりの平均最高気温は 21°C 未満です。1 年の最も寒い月は 1月で、平均最低気温は 11°C、最高気温は 19°C です。
佛山旅行の持ち物
快適な佛山旅行にするためには事前にしっかり準備が必要です。
以下の記事で中国旅行の必需品とおすすめグッズを紹介しています。
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佛山旅行の注意点
佛山の治安は悪くありません。渡航前に外務省海外安全ページをチェックしましょう。
佛山旅行に限らず中国では政治的な話は避けたほうがよいです。特に中国トップへの批判は厳禁。
運転マナーも都市部では年々向上していますが、もしものときに備えて海外旅行保険は必ず入りましょう。
中国旅行で必須のアリペイ決済にも使える海外旅行保険付帯のクレジットカードがおすすめです。
中国旅行の基本情報と現地での注意点は、以下の記事にまとめています
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佛山(仏山)の口コミ・レビュー
X(旧Twitter)上での佛山旅行の口コミやレビューです。
みんなの口コミ・レビュー
佛山市禅城区にある有名観光地"祖庙"を訪問。ここにはかつて水害に悩んだ佛山の人々がこれを解決する為に選んだ、水を司る神の"北帝"が奉られている。素晴らしいのはその建築。屋根と言う屋根は陶器で作られた人々ぎっしりと並べられている岭南様式。広州の陈家祠もその様式だが、ここはその数倍の規模 pic.twitter.com/k4b1na1nSS
— NR @中国広州、下町グルメ (@NR_Guangzhou) October 4, 2022
今日は朝から佛山市順徳区へ。観光名所の清晖园を見てから徒歩で近くのレストランへ。シェフはやたつさんのオススメの店で、順徳でしか出ないだろうメニュー"苦瓜刺身"を頂いたところ、これが大ヒット!これは順徳でよく見る生鱼片の食べ方(調味料)で苦瓜に置き換えたもの。今度自宅でもやってみたい。 pic.twitter.com/TFdIn1Zeie
— NR @中国広州、下町グルメ (@NR_Guangzhou) October 3, 2022
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佛山(仏山)のおすすめツアー
広州出発の佛山おすすめ日帰りツアーをご紹介します。
佛山おすすめツアー第一位
佛山おすすめツアー第二位
佛山おすすめツアー第三位
佛山(仏山)おすすめ観光地のまとめ
いかがでしたか?この記事のまとめは以下です。
佛山おすすめ観光地のまとめ
佛山は広州に隣接する陶磁器で有名な歴史都市。
市中心にある「祖廟」や、陶器をテーマにした観光エリア「南風古竈」を回るのがおすすめ。時間があれば足を延ばして、小桂林といわれる「肇慶」へ。
佛山までの移動が不便なので、個人旅行は難しめ。広州発のツアーに参加するのがおすすめです。
中国旅行のおすすめ観光地はこちら。ランキング形式で案内しています。
この記事は以上です。ありがとうございました。