当記事はアフターコロナに対応した南京の観光情報となっています。
南京は江蘇省の省都。上海から西へ約280キロの距離にあります。
中山陵や明孝陵など、歴史的な陵墓が残り、街の中心部は明時代の城壁で囲まれているのが特徴です。
上海からは高速鉄道で2時間ほど。日帰りや1泊2日旅行で行くことができます。
この記事では上海在住20年以上、旅行会社経営の筆者が、「南京の行き方、楽しみ方、おすすめツアー」などをご案内します。
この記事はこんな方におすすめ
南京はどんなところ?上海からどうやっていくのか?、を知りたい方。
南京のおすすめ観光地や名物料理を知りたい方。
南京のみんなの口コミを聞いてみたい、南京のおすすめツアーを紹介して欲しい方。
では、早速見ていきましょう。
目次(見たい段落をクリック)
南京について
南京は江蘇省の省都で、古くは三国時代の呉の国に始まり、その後も東晋、南朝四王朝、明(初期)、中華民国などの首都として栄えた土地です。
現在は人口約850万人(2019年)で、中国屈指の経済都市です。
長江の両岸にまたがり、市内は山と水、城壁と樹林に囲まれた景観の美しい街。
街には明代の建造部物が多く残り、14 世紀の城門、中華門などの旧所名跡が数多く、上海や近郊都市から日帰りや1泊2日旅行で訪れる方が多いです。
南京料理は中国八大料理のひとつ江南料理に属し、屋台風のレストラン「南京大排档」が人気。
南京のおすすめ観光地・レストラン9選
1.中山陵
中山陵(ちゅうざんりょう)は玄武区の紫金山に位置する、中華民国建国の父「孫文」の陵墓。
深い森に囲まれた広大な敷地は中山陵景区と呼ばれ、小高い場所に祭堂と墓室があります。
墓室へは392段もの階段を上るので、かなりの運動量です。夏場などは熱中症に注意。
苦労して登りつめた頂上からは美しい南京の街を一望できます。
中山陵景区の周辺には「孫中山紀念館」「音楽台」「中山書院」など孫文ゆかりの施設があります。
🏞中山陵景区 | |
住所 | 江蘇省南京市玄武区中山陵景区 |
入場料 | 無料 |
営業時間 | 08:30~17:00 ※毎週月曜休 |
2.明孝陵
明孝陵(みんこうりょう)は明朝の太祖である朱元璋と彼の皇后の陵墓。
2003年に「明・清王朝の皇帝墓群」に追加される形で世界遺産に登録されました。
明孝陵を中心とした観光エリアを「明孝陵景区」と言い、紅楼芸文苑、海底世界、紫霞湖などがあります。
陵墓の地下には未発掘の部分もあり、まだなお神秘のベールに包まれています。
🏞明孝陵 | |
住所 | 江蘇省南京市玄武区陵園路明孝陵 |
入場料 | 70元 身長140㎝以下か6歳以下は無料 |
営業時間 | 02/01~11/30 06:30~18:30 12/01~01/31 07:00~17:30 |
3.玄武湖公園
玄武湖公園(げんぶここうえん)は南京駅の目の前にある玄武湖を中心とした公園。
三国志の呉の孫権がこの湖で水軍の訓練をしたと言われています。
園内は綺麗に整備されており、喧騒な南京の街中にあるとは思えない風光明媚な公園です。
🏞玄武湖公園 | |
住所 | 住所:江蘇省南京市玄武区玄武港1号 南京🚇3号線:「南京林業大学・新庄」駅2号口1,3kⅿ |
入場料 | 無料 |
営業時間 | 休園日なし |
4.中華門(南京城壁中華門景区)
中華門は南京城の南側にある城門。
南京城は明の初代皇帝・朱元璋によって築かれ、かつては聚宝門と呼ばれていました。
中華門には約3000人の兵士が配備できると言われるほどで、城門というより要塞のような姿をしています。
間近で見るとその威厳ある佇まいに迫力を感じます。
🏞南京城壁中華門景区 | |
住所 | 住所:江蘇省南京市秦淮区中華門内 南京🚇1号線:「中華門」駅2号口1,3kⅿ |
入場料 | 50元 |
営業時間 | 08:30~17:00 |
5.夫子廟
夫子廟(ふうしびょう)は秦淮河北岸の貢院街に位置します。
夫子とは孔子のこと、つまり孔子廟です。廟は死者を祀る中国特有のお寺のような場所。
孔子の像や歴史の展示などを見ることができます。
付近は南京有数の歓楽街で、お土産屋や点心屋(軽食)が立ち並び、食べ歩きスポット。
昼食か夕食時にあわせてスケジュールを組むのがおすすめ。
🏛夫子廟 | |
住所 | 江蘇省南京市秦淮区貢院街80-1号 南京🚇3号線:「夫子廟」駅2号口170ⅿ |
入場料 | 無料 |
営業時間 | 09:00~22:00 |
6.南京総統府
(南京中国近代史遺跡博物館)
南京総統府は南京の激動の歴史を感じることができる建物。
古くは明の皇族の庭園や清の地方行政の施設でしたが、1853年太平天国の洪秀全が天長宮殿としました。その後、孫文によって、中華民国の総統府となりました。
現在は中国の近現代史を紹介する「南京中国近代史遺跡博物館」となってます。
敷地内には、江南地域特有の庭園が残っており、美しい風景を楽しむことができます。
🏛南京総統府 (南京中国近代史遺跡博物館) | |
住所 | 江蘇省南京市玄武区梅園新村街道長江路292号 南京🚇2/3号線:「大行宮」駅5号口380ⅿ |
入場料 | 35元 |
営業時間 | 03/01~10/14 08:30~18:00 10/15~02/28 08:30~17:00 ※最終入場は50分前まで 月曜休館日 |
7.栖霞寺
(栖霞山風景区)
栖霞寺(せいかじ)は南京市棲霞区にある仏教寺院。
南北朝時代の西暦484年に建てたられた歴史ある古刹です。
清の乾隆帝に「第一金陵名秀山」と賞賛されましたが、太平天国の乱で焼失しました。その後再建され、南京最大規模を誇ります。
紅葉の季節は「棲霞紅葉」と言われ、多くの観光客が訪れその見事な紅葉を写真に収めます。
紅葉の季節は是非訪れたい寺院です。
🏛栖霞寺 (栖霞山風景区) | |
住所 | 江蘇省南京市栖霞区栖霞街88号 |
入場料 | 25元 140㎝以下の子供は無料 |
営業時間 | 休みなし |
8.鶏鳴寺
鶏鳴寺(けいめいじ)は南京市玄武区の鶏籠山にある寺院。
東晋の時代(300年)に創建し、かつては同泰寺と呼ばれた古刹です。
敷地は自然に囲まれ、小高い丘の上に鶏鳴寺があり、ここから眺める玄武湖は絶景の一言。
頂上には精進料理を提供するレストランもあります。
🏛鶏鳴寺 | |
住所 | 江蘇省南京市玄武区鶏鳴寺路1号 南京🚇3/4号線:「鶏鳴寺」駅 5号口540ⅿ |
入場料 | 10元 |
営業時間 | 夏 07:30~17:30 冬 07:30~17:00 |
9.南京博物院
南京博物院は、中国四大博物館に数えられるひとつです。
南京の歴史に関する文物や、南京国民政府時代の遺物、紀元前2100年頃の彩陶や漢代の磁器、そして近代以降の中国美術品などが展示されています。
南京の歴史や文化についても詳しく展示されており、中国史に興味のある方は必見の博物館です。
南京城の南側、玄武湖の東側に位置し、周辺には風景も素晴らしいので、博物院の見学と一緒に周辺散策もおすすめです。
🏛南京博物院 | |
住所 | 江蘇省南京市玄武区中山東路321号 南京🚇2号線:「明故宮」駅1号口860ⅿ |
入場料 | 無料 |
営業時間 | 09:00-17:00 |
10.南京大牌档
南京の老舗レストラン。「大牌档」とは「大排档」と同じ発音で屋台街の意味。
1994年に開業。南京の屋台街をそのままレストランにしたような店内は、レトロ中国の雰囲気を楽しめ、本物に負けない熱気にあふれています。
素朴な料理と親しみやすいサービスがうけて南京に20店舗以上。上海や北京など他の都市にもチェーン展開されています。
看板料理は、宋美齢が滋養のために好んで飲んだと言われる「民国美齢粥」、鴨肉の小籠包の「天王烤鴨包」、「古法糖芋苗」など。
南京大牌档のおすすめ料理
民国美齢粥
天王烤鴨包
古法糖芋苗
王府泡椒鶏
南京大排档 (老門東店) | 新民坊老門東景区辺营7号 南京🚇3号線「武定門」駅 2号口1Km |
付近:老門東店 | |
営業時間:11:00~14:00、17:00~21:30 |
南京大排档 (夫子廟平江府店) | 大石垻48号 南京🚇3号線「夫子廟」駅 2号口320m |
付近:夫子廟 | |
営業時間:11:00~22:00 |
店舗数が多いので、2店舗のみ紹介。他のお店は大衆点評で検索しましょう。
南京への行き方
日本(成田)から「南京禄口国際空港」までの所要時間は、直行便で約3時間30分。
南京空港から市内へは、地下鉄を利用するか、専用送迎車を利用しましょう。
\KKday(アクティビティ専門サイト)/
南京禄口国際空港(NKG)〜南京市内ホテルまで移動 チャーター車空港送迎サービス予約
南京禄口国際空港(NKG)到着後すぐにチャーター車送迎サービスが利用可能♪
南京旅行へは上海から日帰りか、1泊2日で行くのがおすすめ!
上海から南京は高速鉄道(高鉄)で2時間ほどで行けます。
高速鉄道の乗車方法についてはこちらから。
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中国の列車予約におすすめ
日本から中国の列車の予約ができる便利なサイト「トリップドットコム」。
中国最大手の旅行会社が運営しているので安心して利用できます。
南京での移動
南京市内での移動はタクシーと地下鉄になります。
南京のタクシー
2022年7月時点で南京のタクシーの初乗り料金は9元/3キロ。
現在は配車アプリが主流なので、旅行客が流しのタクシーを捕まえるのは難しくなってきました。
南京の地下鉄
2022年現在、南京には全部で11の路線が開通しています。
南京の地下鉄路線図は以下からダウンロードしましょう。(クリックで拡大します)
南京旅行の準備
南京の天気・気候・ベストシーズン
南京市では、夏は蒸し暑く、冬は非常に寒いです。
暑い季節は、5月下旬から 9月中旬まで約3か月続き、1 日平均の最高気温は 27°C を超えます。 最も暑い月は 7月で、平均最高気温は31°C、最低気温は25°Cです。
寒い季節は、12月上旬から 3月上旬まで3か月 続き、1 日当たりの平均最高気温は 11°C 未満です。最も寒い月は 1月で、平均最低気温は-1°C、最高気温は6°Cです。
南京旅行の持ち物
快適な南京旅行にするためには事前にしっかり準備が必要です。
以下の記事で中国旅行の必需品とおすすめグッズを紹介しています。
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南京旅行の注意点
南京の治安は悪くありません。渡航前に外務省海外安全ページをチェックしましょう。
南京旅行に限らず中国では政治的な話は避けたほうがよいです。特に中国トップへの批判は厳禁。
運転マナーも都市部では年々向上していますが、もしものときに備えて海外旅行保険は必ず入りましょう。
中国旅行で必須のアリペイ決済にも使える海外旅行保険付帯のクレジットカードがおすすめです。
中国旅行の基本情報と現地での注意点は、以下の記事にまとめています
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南京の口コミ・レビュー
X(旧Twitter)上での南京の口コミやレビューです。
みんなの口コミ・レビュー
GWの思い出、南京1泊2日旅行。
夫子庙のライトアップが綺麗。
写真3、4枚目の蒋介石と奥様が通われてた美齢宮、世界文化遺産の明孝陵に行って、ラストに中山陵を見る予定が、広すぎ暑すぎで中山陵まで辿り着けなかったのが残念。 pic.twitter.com/nH053qAYVU— yurilogshanghai (@yurilogshanghai) October 6, 2021
孫文のお墓である「中山陵」と孔子が祭られている「夫子廟」
中山陵は小高い山の上にあって、青い瓦が緑に映えてとても綺麗だった。中国で一般的な孫文の名前「孫中山」は、孫文が日本に住んでいた時のご近所さんから取ったらしい!日本との繋がりが見えて嬉しかった。 pic.twitter.com/dZITKFYBID— 小籠包 (@sh_xiaolongbao) April 19, 2021
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南京おすすめツアー
上海から南京へは列車でいけますが、個人旅行が不安な方は個人ガイドを雇っていくと安心です!
南京おすすめ観光地のまとめ
いかがでしたか?この記事のまとめは以下です。
この記事のまとめ
南京は中国四大古都と言われる伝統ある美しい都。
孫文を祀る中山陵と、世界遺産明考陵は南京観光のメイン。
上海からは高速鉄道で2時間ほど。不安な方は日本語ガイドを付けましょう。
この記事は以上です。ありがとうございました。