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魯迅公園は、その名の通り小説家魯迅ゆかりの公園。
上海市中心から少し離れており、一般的なツアーコースからは外れていることが多いと思います。
しかし上海の現地の人々の生活や上海租界時代の日本を知るには、またとないおすすめスポッです。
この記事では上海在住20年以上、旅行会社経営の筆者が、魯迅公園の行き方、楽しみ方、おすすめツアーなどをご案内します。
この記事はこんな人におすすめ
上海旅行の前に魯迅公園とはどんなところか知りたい!
魯迅公園の見どころと周辺のスポットを教えてほしい!
魯迅公園はツアーに参加しなくても回れる?おすすめツアーも知りたい!
魯迅公園のみんなの口コミ・レビューを見てみたい!
では、見ていきましょう。
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魯迅公園とは?
魯迅公園は、その名の通り、小説家魯迅ゆかりの地で、公園内には魯迅紀念館、魯迅墓があります。
中国語で「魯迅公园」と言います。
上海の中心から北東の虹口区にあるので元々は「虹口公園」と言われていましたが、魯迅が改葬されたことにより「魯迅公園」と名称が改められました。
この付近は戦前は日本人租界地と言われ、多くの日本人が住んでいました。
魯迅と親交の熱かった内山書店の店主・内山完造もこの近くの多倫路に在住していました。
現在の魯迅公園は地元老人の憩いの場となっています。
魯迅公園の料金・入場料・営業時間
入場料 | 無料 |
営業時間 | 05:00-21:00 |
魯迅公園の入場料は無料です。
魯迅公園への行き方
住所 | 四川北路2288号 |
地下鉄3、8号線「虹口足球場駅」(虹口足球场站)、1号出口を出てすぐ。
地図では特麗明茶室になっていますが、ここに南門があります。
南側の正門から入るのがいちばん賑やかなので、正門から入りましょう。
魯迅公園の見どころ
魯迅公園の見どころを紹介します。
地元老人の元気な朝活
魯迅公園のおすすめポイントは何と言っても、地元老人の元気な朝活を見学できること。
おそろいの衣装を着て太極拳(太极拳)。
こちらは剣舞(剑舞)。
楽器の演奏。初心者の老人が練習をしていることもあり、チャレンジ精神に頭が下がります。
とくに人気があるのは「中国式社交ダンス(広場舞)」 。
リズミカルな曲に合わせて、男女のペアが踊っています。
中には派手でセクシーな服装の人もいて、いくつになっても青春を謳歌しているな、と感心してしまいます。
社交ダンスの近くにこういった幟(のぼり)が飾ってあります。
実は社交ダンスには先生がいて、その先生のアピールや演目が書かれています。
公園自体はそれほど広くないので1時間あれば回れますが、老人たちの朝活は7時くらいから始まり、10時頃には引き上げてしまうので、遅くなりすぎないようにしましょう。
魯迅紀念館
近代中国史の代表的な文豪の魯迅を記念して、魯迅公園内に1951年に建設されました。
白い外壁に書かれた「魯迅紀念館」の題字は周恩来によるもの。(記念は中国語で紀念)
1階はイベントホールとして使われて、展示品は2階となります。
魯迅直筆の手紙や小説の下書きの数々、『阿Q正伝』の世界観を表現したジオラマ、魯迅の蝋人形など、展示室はそれほど広くありませんが、内容は充実しています。
紀念館にはいるとすぐなる、魯迅の銅像。
阿Q正伝』の世界観を表現したジオラマ。
議論する魯迅と仲間たち。熱気が伝わってくるよくできた蝋人形です。
出口には魯迅の関係書籍が飾ってあります。
魯迅ファンには是非訪れていただきたい場所です。こちらも入場は無料です。
魯迅公園の周辺
旧日本人租界地
ここ虹口区の魯迅公園付近は戦前、日本人租界地区と言われていたエリアです。
約10万人もの日本人が住んでいたと言い、当時は長崎からパスポートなしで上海に来れたとか。
実は道の名前も「横滨路」(横浜)、「山阴路」(山陰)など当時の名残があります。
現在も残る日本家屋風の建築物には、地元の人々が暮らしておりどこかノスタルジックさを感じさせます。
魯迅公園南門から向かうと、「山阴路」はここから始まります。
日本家屋を思わせる家の造り。
歴史的建造物にはプレートが貼ってあります。
地元住民に人気の小籠包や生煎(焼きショウロンポー)のお店が昔ながらの佇まいで営業しています。
朝食をこのあたりで食べるのも良いかも。メニューも多くないので指差しで注文できます。
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上の写真は下の地図あたりで撮ったものです。
日本人租界エリアはそれほど広くないので、次に紹介する多倫路文化名人街といっしょに魯迅公園の後にぜひ散策ください。
多倫路文化名人街
文化名人街という名前の通り、戦前は魯迅をはじめ、中国の文化人がこの付近に住み暮らしていました。
魯迅のパトロン的存在の書店主の内山完造はこの地で、中国の文豪たちと交流を深めました。
南北に1キロほどの短いストリートですが、石畳の道となっていて両端には1930年代に作られた建物が並んでいます。
魯迅公園の南門をでたらそのまままっすぐ南へ5分ほどでつきます。
L字状のストリートになっています。
当時の建物はカフェやレストラン、骨董品屋などにリニューアルされていて、往時の面影をそのままに食事や買い物を楽しめます。
「鴻徳堂」世界でも珍しい中華建築のキリスト教会です。
ところどころに文化人の銅像やレリーフが飾ってあります。さすが「文化名人街」です。
多倫路に数ある銅像のうち、唯一日本人の内山完造。
鴻徳堂の横の書店の前に立っています。
魯迅公園の口コミ・レビュー
X(旧Twitter)上での魯迅公園の口コミやレビューです。
みんなの口コミ・レビュー
📍上海 魯迅公園
中国の公園はとにかくにぎやか。
ダンス、太極拳、中国将棋(シャンチー)、トランプ、運動、歌など、それぞれ公園で好きなことをしていて、社交の場ともなっている。
中国の公園は、中国らしさむんむんの場所。#私が見た中国 pic.twitter.com/G3Yw9zs4IZ
— きのこ (@kinoko_shanghai) August 30, 2018
上海のデートストリート💖甜爱路💖
上海市虹口区の魯迅公園脇に500m程の小さな道が!その名も❤️甜爱路❤️
甘い愛の路と言う事で恋人達に人気✨
道には甘い恋愛に関する名言ずらり!
可愛いポストも笑📮
ところどころカフェもあるので写真撮ったりお茶したり🍵魯迅公園観光ついでにいいかも✨ pic.twitter.com/SlziFreUfs
— ゆう華 (@chinesejapane12) January 22, 2020
中国・上海の魯迅公園近くにある多倫路文化名人街に、1920年代に魯迅が頻繁に訪れたカフェ「公啡咖啡館」が再建開業。当時の店は「魯迅の第2の客間」と称されていた。 pic.twitter.com/sv22iXYsbR
— China Tips by myokoi (@myokoi1962) January 9, 2021
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魯迅公園のおすすめツアー
魯迅公園は地下鉄駅のすぐ近くにあるので、個人でも迷うことなく行くことができます。
ただ現地の事情に通じた日本語ガイドを付けるのもおすすめです。ガイドさんとの交流は旅行の楽しさが倍増します!
魯迅公園まとめ
いかがでしたか?この記事のまとめは以下のとおりです。
魯迅公園のまとめ
魯迅公園は魯迅ゆかりの公園。周辺は元日本人租界地。
入場料は不要。営業時間は05:00-21:00。8号線「虹口足球场」駅から徒歩5分。
見どころは元気な老人の朝活。魯迅ファン必見の魯迅博物館。
周辺の旧日本人租界の町並みや近代中国の文化人が集まった多倫路がおすすめ。
虹口エリアは、市政府が開発に力を入れているエリアでもありますので、当時の建築物は撤去されつつあります。
ノスタルジックな風景が見れるのもタイムリミットが迫ってます。是非、早めに訪れてみてください。
この記事は以上です。ありがとうございました。