中国旅行の準備

中国旅行|出発前に知っておきたい基本情報と現地での注意点

中国旅行|旅行の前に知っておきたい基本情報
中国旅行に行く前に知っておくべき情報や注意点を教えて!

中国は4000年の歴史があり、世界で四番目に大きい面積を持つ巨大な国です。

世界で二番目に多い世界遺産をもち、訪れたい観光地や見どころがたくさんありますが、広大な土地だけに都市や地方によって、文化や習慣も様々。

旅行中に思わぬトラブルに巻き込まれないよう、文化や習慣の違いに注意することが必要です。

この記事では、上海在住20年かつ旅行会社経営の筆者が、「中国旅行の前に知っておきたい基本情報と、現地での注意点」をご紹介します。

中国旅行へ行く方には必見の記事となっていますのでぜひご覧ください。

 

中国とは?中国旅行の魅力

北京天安門広場

中国は、日本の隣にあり、古来から日本と関係の深い国です。

その面積は約960 万㎡(日本の約26倍)、人口はインドに続き第二位、56の民族が共存する巨大な国家です。

そのため一口に中国といっても、地域によって多様な地形や気候を持ち、豊富な文化、歴史、食文化を有しています。

また近年では、経済的にも世界で最も発展した国に成長し、IT、自動車、建築、製造業などの分野で世界的なリーダーとなっています。

歴史と文化、経済発展と多様な顔を持つため、旅行する都市や行き先で、それぞれ全く違った旅行体験を味わうことができるのが中国旅行の魅力です。

例えば、首都の「北京」では明清朝時代の歴史文化や、万里の長城などの古代建造物。

上海」では発展する経済を象徴するビル群や、租界時代の歴史建造物が見どころ。

安徽省の「黄山」や、アバターのモデルとなった「張家界」、四川省の「九塞溝」などでは、類を見ない自然景観を楽しむことができます。

また美食めぐりも中国旅行の醍醐味の一つで、日本で知られているおなじみの中華料理から、本場ならではのガチ中華や、ローカルフードなど飽きることがありません。

初めての中国旅行、どこへ行けばよいの!?という方は以下の記事へ。おすすめの行き先をランキング形式で紹介しています♪
案内人の金さん

 

中国旅行の基本情報

パスポートとビザ

中国への入国にはビザが必要?

中国に限らず、日本から海外へ行くにはパスポートは必須です。

お持ちでない方は、まずはパスポートを取得しましょう。(取得方法は市町村によって異なります)

ビザに関しては、コロナ前は15日間以内の滞在であれば不要でしたが、2023年3月現在、コロナの影響でノービザの渡航は不可となっています。

詳しくは以下をご確認ください。

在中国日本国大使館(中国の入国査証(ビザ)、居留許可等について

 

コロナ対策

2023年3月現在、日中間の渡航についての事前のPCR検査が義務づけられています。

2023年4月末から日中渡航時のPCR検査は不要となりました。

詳しくは以下をご確認ください。

ちなみに中国ではマスク着用の義務はありません。

ただしPM2.5の数値が高かったり、黄砂が舞う日もあるので、マスクはもっていったほうがよいでしょう。


 

日本と上海の時差

日本と中国の時差

日本と中国の時差はマイナス1時間の時差があります。

日本が正午12時のとき、中国は午前11時です。

中国は広いですが北京が基準になり、全国同じ時間軸です。(サマータイムはありません)

北京が19時の場合、約2100キロ離れたウルムチも19時です。

そのため地方によっては夕方なのに昼間のように明るいといった現象がおきます♪
案内人の金さん

 

通貨とレート

人民元

中国の通貨は人民元。1元=約19.5円です(2023年4月)。最高紙幣は100元。

※直近のレートはYahooファイナンスで簡単に調べられます。(外部サイト)

現在の中国はキャッシュレス決済が主流で、都市部だけでなく地方でも、現金決済ができないお店が増えています

以前のように空港で人民元を両替すればOKではなく、事前の準備が必要です。以下の記事で中国旅行のおすすめ決済方法を詳しく解説しています。

 

電圧と電源

パソコンとスマホ

中国の電圧は220V、周波数は50㎐

日本の電化製品とは電圧が違いますが、最近のパソコンやドライヤーは、240Vまで対応可能で変圧器が不要なものがほとんど。念のため説明書で確認しましょう。

USBケーブルを使った充電は直接挿しても大丈夫です。

プラグは「日本と同じ二つの穴型」と、「三つの穴型」がありますが、併用して設置されているので変換プラグを買う必要はありません

スマホの電池切れに備えて、モバイルバッテリーは必須です。おすすめは以下記事から。

 

中国旅行の持ち物

中国旅行・出張必要品

中国旅行では持ち物の準備が重要です。

以下の記事で、中国旅行に持っていくべき荷物を次の3つに分けて紹介しています。

・必ず必要な「必需品

・現地でも調達可能な「必要品

・快適な旅行にする「おすすめグッズ

是非、荷物の準備に役立ててください。

 

インターネット事情

モバイルバッテリー|中国旅行におすすめの携帯充電器

海外からモバイル通信を接続すると高額になるので、中国についたらモバイル通信はかならずオフにしましょう。

現地ではWi-Fiでネットに接続となりますが、デパートやレストランのWi‐Fi接続には中国の携帯番号での認証が必要なため、旅行者にはとても不便。

くわえて中国はネット規制が厳しく、 Google、Facebook、Amazon、Twitter、LINE などが使えません。

そこで、中国のネット規制を回避するためにVPN付きのW-FIルーターを利用するのがおすすめです。

Wi-Fiルーターの受け取りや返却が面倒という方にお勧めなのが「eSIM」。「Glocal eSIM」なら申し込みはオンラインで完結。コスパも最強です。

 

中国旅行の安全対策

中国の治安について

ウルムチの街

中国では,外国人が居住している地域や観光スポット等の治安状況は比較的安定しています。

一般的な注意をしていれば犯罪に巻き込まれる可能性は低いといえます。

ただし中国の国土は広く,地域によっては治安情勢が異なる場合もあるので、滞在・旅行される地域の情報の収集が重要です。

最新の情報は外務省の海外安全ホームページから確認しましょう。

https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_009.html#ad-image-0

 外務省の旅レジに登録

旅レジ

旅レジとは、外務省からの最新の安全情報を日本語で受信できる 海外安全情報 無料配信サービス です。

中国へ渡航前にかならず登録をしておきましょう。

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/index.html

海外旅行保険への加入

中国旅行でのトラブルは、盗難やすり、交通事故などが多いです。

もしもに備えて海外旅行保険には必ず加入するようにしましょう。

都市部では外国人向けの病院がありますが、非常に高額なので、海外保険に加入していないとローカル病院に行かざる得ない場面もあります。

中国の病院はつねに人手不足で、患者であふれかえっているので外国人には大変です
案内人の金さん

海外旅行保険付帯のエポスカードがおすすめです。

 

中国旅行の観光の注意点

秦淮河の夜景

中国の交通ルール

中国の交通は運転マナーが日本とは異なるため、交通事故に注意が必要です。

特に車両は日本と逆の「右側通行」で、赤信号でも右折をしてくる車が多く道路の横断には細心の注意を払いましょう。

タクシーは、配車アプリが主流で流しを捕まえるのが難しいです。日本語ガイドや専用車チャーターを使うのがおすすめです。

電動バイクは音もなく高速では、歩道を走ってくるので事故が相次いでいます
案内人の金さん

 

写真撮影の注意点

中国の一部の場所では、写真撮影が禁止されていることがあります。

観光地や歴史的建造物を訪れる際には、ガイドや観光地のスタッフに事前に撮影可能かどうかを確認することをおすすめします。

軍事施設付近での撮影は特に気を付けましょう。場合によっては拘束の対象になります。

 

貴重品の管理はしっかりと

中国の観光地や人混みの中では、貴重品の持ち歩きには注意が必要です。

できるだけ必要最低限のものだけを持ち、貴重品はホテルのセーフティボックスに預けるようにしましょう。

ただしパスポートの携帯は必須です。観光地の入場の際や、長距離列車や中国国内線で必要になります。

 

価格交渉はおすすめしない

中国の都市部では、価格交渉が必要な場面はほぼありません。

地方の観光地のお土産屋や屋台などは価格交渉が必要な場面がありますが、価格交渉はトラブルの元になりますので、おすすめできません。

価格交渉が必要なお店には近づかないようにしましょう。

 

政治の話しはやめましょう

中国は、非常に政治的な国であり、政治に関するトピックには感情的な反応が多いため、思わぬトラブルにつながることがあります。

政治の話しは避けるのがベストです。

日本語ガイドに、政治の話をする方もたまにいますが、他の話しをしたほうが楽しい旅行になります。

 

少数民族の文化について

中国には漢民族をふくめ56の少数民族が暮らしています。

地方や観光地によっては少数民族と触れ合う機会もありますが、敬意を払って接することが大切です。

それぞれの少数民族の文化や風習については、事前に調査や現地のガイドに確認しておくと旅行がより楽しくなります。

 

中国旅行での食事の注意点

東北人

清潔なレストランを選びましょう

中国の多様な食文化は、中国旅行の楽しみの一つ。

近年は都市部だけでなく、地方のレストランでも衛生的になっていますが、まだまだ街中のレストランや屋台では入店前に注意が必要です。

アルコール消毒のポケットティッシュを持っていると非常に役に立ちます。

また油の多い料理や、辛い料理は翌日の体調に響くので、食べすぎにはくれぐれも注意しましょう。


 

水道水は直接飲めない

中国の水道水は硬水のため直接飲むことができません。

コンビニや売店で、ミネラルウォーターが売っているので買いましょう。

おすすめのメーカーは農夫山泉です。中国市場でトップを誇ります♪
案内人の金さん

 

一部都市ではレストランが禁煙

上海や北京などの一部都市では、すべてのレストランが禁煙になっています。

上海では、個人での罰金は200元(約4000円)、お店側は最高3万元(約60万円)です。

お店側にも多大な迷惑をかけるのでくれぐれも注意が必要です。

 

中国旅行でのホテルの注意点

バンヤンツリー 上海 オン ザ バンド ルーフトップバー

シャワーの水圧が弱いホテルもある

中国の一部ホテルではシャワーの水圧が弱い場合があります。

特に地方では、時間帯によっては冷水しか出ない場合も。

ガイドにお湯が出る時間帯を確認してもらいましょう。

 

怪しい電話には注意

ホテルによっては、呼び込みのような電話がかかってきます

マッサージと称して、性的サービスの場合もあるので、絶対に部屋に入れないようにしてください。

中国での性犯罪は重罪です。

 

一部都市ではホテルの中も禁煙

上海や北京など一部の都市ではホテルの部屋の中も禁煙です。

屋外に禁煙スペースが設置されている場合もあるのでそちらを利用しましょう。

 

現地でトラブルにまきこまれたら

秋の新天地

緊急連絡先

現地でトラブルに巻き込まれた場合は、すぐに日本大使館もしくは日本領事館に電話をしましょう。

以下、外務省の海外安全ホームページに記載の現地公館連絡先です。

○在中国日本国大使館
(管轄地域:北京市、天津市、陝西省、山西省、甘粛省、河南省、河北省、 湖北省、湖南省、青海省、新疆ウイグル自治区、寧夏回族自治区、チベット自治区、内蒙古自治区)
住所:北京市朝陽区亮馬橋東街1号
電話:(市外局番010)- 8531-9800(代表)、(市外局番010)-6532-5964(邦人援護)
国外からは(国番号86)-10-8531-9800(代表)、(国番号86)-10-6532-5964(邦人援護)
FAX:(市外局番010)-6532-9284
国外からは(国番号86)-10-6532-9284
ホームページ:https://www.cn.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

○在広州日本国総領事館
(管轄地域:広東省、海南省、福建省、広西チワン族自治区)
住所:広州市環市東路368号花園大厦
電話:(市外局番020)-8334-3009(代表)、(市外局番020)-8334-3090(領事・査証)
国外からは(国番号86)-20-8334-3009(代表)、(国番号86)-20-8334-3090(領事・査証)
FAX:(市外局番020)-8333-8972(代表)、(市外局番020)-8388-3583(領事・査証)
国外からは(国番号86)-20-8333-8972(代表)、(国番号86)-20-8388-3583(領事・査証)
ホームページ:https://www.guangzhou.cn.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

○在上海日本国総領事館
(管轄地域:上海市、安徽省、浙江省、江蘇省、江西省)
住所:上海市万山路8号
電話:(市外局番021)-5257-4766
国外からは(国番号86)-21-5257-4766
FAX:(市外局番021)-6278-8988
国外からは(国番号86)-21-6278-8988
ホームページ:https://www.shanghai.cn.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

○在重慶日本国総領事館
(管轄地域:重慶市、四川省、貴州省、雲南省)
住所:重慶市渝中区鄒容路68号 大都会商廈37階
電話:(市外局番023)-6373-3585
国外からは(国番号86)-23-6373-3585
FAX:(市外局番023)-6373-3589
国外からは(国番号86)-23-6373-3589
ホームページ:https://www.chongqing.cn.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

○在瀋陽日本国総領事館
(管轄地域:遼寧省(大連市を除く)、吉林省、黒龍江省)
住所:瀋陽市和平区十四緯路50号
電話:(市外局番024)-2322-7490
国外からは(国番号86)-24-2322-7490
FAX:(市外局番024)-2322-2394
国外からは(国番号86)-24-2322-2394
ホームページ:https://www.shenyang.cn.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

○在瀋陽日本国総領事館大連領事事務所
(管轄地域:大連市)

住所:大連市西崗区中山路147号 森茂大廈3F
電話:(市外局番0411)-8370-4077
国外からは(国番号86)-411-8370-4077
FAX:(市外局番0411)-8370-4066
国外からは(国番号86)-411-8370-4066
ホームページ:https://www.dalian.cn.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

○在青島日本国総領事館
(管轄地域:山東省)
住所:青島市香港中路59号 国際金融中心45F
電話:(市外局番0532)-8090-0001
国外からは(国番号86)-532-8090-0001
FAX:(市外局番0532)-8090-0024
国外からは(国番号86)-532-8090-0024
ホームページ:https://www.qingdao.cn.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html

外務省の海外安全ホームページからの引用

まとめ

黄大仙祠

いかがでしたか?

中国旅行で知っておきたい情報と安全対策をまとめました。

安全で楽しい中国旅行にするためには事前の準備が重要なのでこの記事を読んでしっかりと準備をしてください。

この記事は以上です。ありがとうございました。

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  • この記事を書いた人

ごりへい

上海で現地旅行会社を経営。中国・上海在住約20年。 コロナ前だけでなく、アフターコロナの中国を知る旅行のプロ。有名観光地から穴場まで上海の魅力をたっぷりお届け。 妻は上海人。子供二人は現地の学校に通う。中国の現地生活にどっぷり。

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